読まれるコンテンツを作りたいなら、まずは「不」の発見からはじめてみよう。
こちらの記事を読んで。
時短でのお弁当づくりの悩みは、冷凍食品のオンパレードになってしまうこと。
旦那さんには栄養満点で美味しいお弁当食べてもらいたいと思いつつ、自分の眠気に負けてしまう毎日…。
「私の決めごとの1つ、週3日は旦那さんにお弁当を作ること。」というのがまず素敵すぎます。
僕は残念ながら妻にお弁当を作ってあげるような「イケダン」ではないのですが、このジレンマはとってもよく分かります。
『仕事もキャリアも頑張りたい!でもプライベートも大切にしたい!』
という「二兎を追う生き方」は常に「やりたいことがたくさんあるから時間がない!だからといってクオリティにも妥協したくない!」という『時間とクオリティのジレンマ』に悩まされるものです。
オイシックス社の20分で2人前の主菜と副菜2品作れるレシピ付き献立キット『Kit Oisix』はまさにそうした『時間とクオリティのジレンマ』という「不」に見事に応えた素晴らしいサービスだと思います。わが家は断然「パルシステム」派なのですが、まずは「お試しキット」から試してみようかな…!
ビジネスもコンテンツも「不の発見」からはじめるべし。
最近読んで良かった本の一つに『リクルートのすごい構創力』という本があります。
有名な「リボンモデル」や「ぐるぐる図」を中心に、3つのステージと9つのメソッド、といういかにもボスコンっぽいフレームワークで分かりやすく構造化されているのですが、すべての事業のスタートは「不の発見」からはじまる、と書かれています。
僕は新卒入社以来、会社員人生=リクルートなので、営業であろうと企画であろうと人事だろうと、入社初日から卒業するまで毎日のように「その提案が解決したい不は何か?」という問いに向き合わされ続けていたので、本書に書かれていることは肌感覚で理解ができます。
リクルートの事業開発の起点であり、リボンモデルを描く第一歩となるのが、「不の発見」だ。リクルートにおける「 不」とは、「不便」「不満」「不安」など、あらゆるネガティブな概念の象徴。消費者、企業・事業者、産業や社会などに、大きな「不」が存在するのであれば、それを解消するためのイノベーションが求められ、その実現にはビジネスチャンスがあると言う発想だ。
スタートアップのフレームワークで言えば、”Problem / Solution Fit”と表現されることが多いですが、そのサービスが解決する「不」(Problem)の筋の良さが、そのままその製品やサービスの良し悪しを左右するのです。
この「不の発見」という視点は、プロダクトに限らずコンテンツについても全く同じことが言えます。
「よく読まれるコンテンツ」は、シェアされるコンテンツ。
シェアされるコンテンツは、純粋にネタとして面白いコンテンツか、”Problem / Solution Fit”が明確な「役に立つコンテンツ」です。
ヨッピーさんやARuFaさんのように「ネタとして面白いコンテンツ」を書くには、類稀なセンスと鍛錬が必要になるのでハードルが高い(僕にはムリ)ですが、後者の「役に立つコンテンツ」なら、ちょっとの工夫で誰でも書けるようになります。
「役に立つコンテンツ」を書く上で一番良いのは、
①:最近自分が買って良かった、使って良かった、知って良かったコト・モノは何?
②:そのコト・モノはあなたのどんな「不」を解決した?
③:他のコト・モノではなく、そのコト・モノだからこそ解決できたポイントは?
といった問いを自分に投げかけることです。
①→②の順で考えるアプローチを「ソリューション・アウト」、②→①の順で考えるアプローチを「プロブレム・イン」と勝手に呼んでいますが、初めのうちは「ソリューション・アウト」の方が具体的なイメージが湧きやすいです。
また、やや上級編になりますが、「プロブレム・イン」で、『まだ解決されていない自分の不』をリストアップしてみて、その中でも優先度の高い「不」を解決するソリューションをネットで調べて探したり、詳しそうな知人に聞いたりして、実際にそのソリューションを使って解決したら、その過程を記事にしてみる、というコンテンツの作り方もあります。
ブログを書くことが生活の一部として取り込まれている人は、自然とこういう視点を持って、日々アンテナを立てているからこそ、良質な(=役に立つ)情報を取得しやすくなるのです。
最近、どうやって記事を作ってるの?と聞かれることが多かったので、そのエッセンスの一つをまとめてみました。参考までにどうぞ。
次回予告:「ブログは記事タイトルが9割!読まれる記事タイトルの生み出し方(但し釣りタイトルはダメよ!)」