ランサーズに入社しました。「複業社員」という挑戦。「オープンタレント」という野望。

西村創一朗
NOW OR NEVER
Published in
10 min readJun 1, 2017

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本日、6月1日より、ランサーズ株式会社の「複業社員」として働くことになりました!2年前にHARESを創業して以来、かねてより掲げてきた「二兎を追って二兎を得られる社会」の実現に向けた、新たなチャレンジとなります。

2016年末にリクルートキャリアを退職して以来、半年ぶりに社員として働くことになりますが、再び「兼業経営者」に戻る形になります。

進む「複業採用」の流れ。

「そもそも複業採用って何?」という方のためにお伝えをすると、「いわゆるフルタイムでの就業が難しい人材を、本業・兼業の有無や雇用形態に関わらず、“社員”として採用する」仕組みのことを複業採用と言います。

つい最近、サイボウズさんが「複業採用」を開始され、大きな話題となりましたが、自社の社員の複業を容認・推進するのみならず、「複業先として、うちの会社で働いてみない?」という働き方の提案なのです。

今回、僕がランサーズに入社をしたのも、まさに「複業採用」という形です。引き続きHARESの代表として働きながら、週に2日、ランサーズの「タレント社員」として働きます。

ランサーズは6月1日より、個人の活躍を支援する 「オープン・タレント推進室」を創設し、社内外の働き方改革の推進に向けて取り組みを実施します。働き方改革の先進事例として当社における「タレント社員採用」を開始します。複業を積極的に推進し、才能(タレント)を持った人材を、本業・兼業の有無や雇用形態に関わらず、当社の“社員”として採用してます。社内外の才能(タレント)を開花し活躍の場を広げることでランサーズが掲げる「Open Talent Platform(オープン·タレント·プラットフォーム)」 の実現に向けて取り組んでまいります。
企業側の働き方改革を支援する 「オープン・タレント推進室」を創設

サイボウズさんの他、サイバーバズさんでも「助っ人採用」という形で複業採用をスタートしていますが、採用難の中、「週に5日は難しいけど週2〜3日なら…」という方を採用する選択肢ができるので、今後さらに広がっていくことが予想されます。

「オープンタレントプラットフォーム構想」という野望

そもそもなぜ、今回「複業採用」という形でランサーズに入社することに至ったのか。

その理由は極めてシンプルで、「僕とランサーズが創り出したい世界観が共通していたから」ということに尽きます。

僕は元々、「二兎を追って二兎を得られる社会をつくる」というビジョンのもと、HARESを立ち上げて、これまで活動を続けてきました。

やりたいことをやって自分らしく生きることと、生活に必要なお金をきちんと稼ぐという「二兎を追って二兎を得る生き方」を実現するためには、「群衆の中に埋没することなく、個の才能を開花・解放させることが重要」だと思っていて、『クラウドからタレントへ』という表現を使いながら「いかに群衆の中から抜け出すブランド人、タレント人になれるかが大切」という趣旨のことを言い続けていました。

そんな中、今年4月のある日、ランサーズが新ビジョンの発表やコーポレートロゴの刷新とともに、「オープン・タレント・プラットフォーム構想」なるものを発表したのです。

「オープン·タレント·プラットフォーム」とは、テクノロジーの力で個人の働き方の可能性を広げ、スキルと仕事の効率的なマッチングによって生産性を飛躍的に向上させるランサーズの新成長戦略です。労働人口の減少により、一人当たりの仕事の生産性が以前にも増して求められるこれからの時代に向けて、「スキルを持った個人(=タレント)と仕事をAIにより高い精度でマッチングさせることによって生産性を向上させ誰もが自分らしく働ける社会の実現を目指します。

これには、衝撃を受けました。

正直、これまでは「顔の見えないクラウド(群衆)ではダメだ」と、クラウドソーシングに対しては少し引いてみていたところがありました。

ところが、当のクラウドソーシングサービスを提供するランサーズ自身が「顔の見えないクラウドからスキルの見えるタレントへ」というコンセプトを掲げ、「オープン・タレント・プラットフォーム構想」の推進を宣言しているのをみて、めちゃくちゃワクワクした自分がいたのです。

「オープン・タレント・プラットフォーム構想」の実現こそ、まさに自分がチャレンジしたいことそのものじゃん!

そんなことを、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の理事としてご一緒している、ランサーズ広報の潮田さんと話していたら、一緒にやりましょう!という話になり、社長の秋好さんとディスカッションすることになったのでした。

業務委託ではなく、社員として働くことを選んだ理由。

当初考えていた通り、秋好さんとのディスカッションは初回からめちゃくちゃ盛り上がり、すぐに「ぜひ一緒にやりましょう!」とお互いの想いはシンクロしました。

じゃあ、具体的にどうやってやるのか。

もちろん、普通だったら「業務委託契約」を交わして、「パートナー」として、外部の人間としてプロジェクトを一緒に推進する、というのが一般的な流れでしょう。

ただ、話せば話すほど、「外部の人」としてではなく、「中の人」という形で、ランサーズの一員、メンバーとして一緒に推進していく方が、「オープン・タレント・プラットフォーム構想」の実現に近づけるはず、ということをお互いに強く感じたのです。

それならもう、いっそのこと「複業採用」という形で、業務委託ではなく、社員としてランサーズで働きましょう、ということになり、本日入社することになったのです。

本業以外にも、やりたいことがあったら「複業」という形でチャレンジする。そういう生き方、働き方の選択肢が認められる世の中が良いよね、ということで複業解禁を推進しています。

その根本にある考え方としては、生活に必要なお金をきちんと稼ぐということと、やりたいことを諦めずにやって自分らしく生きるという、二兎を追って二兎を得る生き方なのです。

その生き方を実現するためには、会社の枠を超えて、会社の看板が無くとも求められる「タレント」である必要があります。

「オープン・タレント推進室」で挑戦したいこと。

今回の「タレント採用」の取り組みは、僕にとってはもちろん、ランサーズにとっても大きな意味を持った挑戦です。

個人がこれまで培ってきた経験や専門スキル、人脈などを一定のスキルとして可視化し、当社の社員として採用します。今後は、複業を積極的に容認することにより、個人の活躍の場を広げ社内外の人材の才能を開花する取り組みを実施してまいります。「タレント社員制度」の第一弾として、複業研究家として活躍する西村 創一朗(株式会社HARES)を社員として迎え、「オープン・タレント推進室」を創設し、事業を推進してまいります。
企業側の働き方改革を支援する 「オープン・タレント推進室」を創設

新たに立ち上げた「オープン・タレント推進室」では、「日本社会全体におけるオープンタレントプラットフォーム構想の実現」を視野に入れながら、まずは「ランサーズ社内」におけるR&Dとして、ランサーズ社員のオープンタレント推進、すなわち才能開花や複業推進、タレント人材の採用を進めていきますが、そのゴールは一つ。

「誰もが必ず持っている、自分でもまだ気付いていないタレント(才能)を開花させ、社内外で発揮してもらう」ことによって、「社員が自分らしくイキイキと働くことと、会社が利益を追求することの二兎を追って二兎を得る」がオープン・タレントのゴールです。

昨日公開いただいたインタビュー記事でも書いた通り、これからの世の中は、企業の枠を飛び越えて活躍する「ボーダレスワーカー」と、彼らを思う存分巻き込み、活用できる「ボーダレスカンパニー」が時代を切り拓くと思っています。

そうした「ボーダレスワーカー」「ボーダレスカンパニー」を増やす取り組みこそが、「オープン・タレント推進」なのです。

もちろん、ランサーズ社内のオープン・タレント推進では完結しません。

世の中すべての「働く人」の才能が開花・解放された状態が、「オープン・タレント・プラットフォーム構想」のゴールなので、共感いただける企業の経営者の方、人事の方と協働しながら、プロジェクトを一歩一歩進めていきたいと思っています。

このチャレンジが、一体どんな成功と失敗を生むのか。

今から楽しみで仕方ありません。

タレント採用、はじまってます。

僕らと一緒に、オープンタレントプラットフォーム構想の実現にチャレンジしたい!という方はお気軽にお声がけくださいね!

エンジニアを中心に、ビジネス系職種も含めて全方位的に採用を行なってます。フルタイムでの転職はもちろん、僕のように複業的に働いていただくのももちろんウェルカムです。

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HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事