人生初海外!HR Technology Conference in Las Vegasに行ってきます。
2017/10/09 16:20羽田発の便に乗って、人生で初めて日本の外に出ます。
行き先は、銃撃事件に揺れるラスベガス。
目的は、家族旅行!ではなく、海外視察。お仕事ですね。
銃撃事件に揺れるラスベガス。普通は行くかどうかすら迷うところかと思いますが、僕はラスベガス行きを決めました。
理由は、今回行かなかったら一生後悔すると思ったから、です。
僕はいま、「二兎を追って二兎を得られる世の中を創る」をミッションにHARESという会社を経営していますが、それは短期的な目標です。
中長期のビジョンは
「2030年までに、日本の社員エンゲージメントを世界トップ10にまで引き上げること」
です。
残念ながら、現在の日本の社員エンゲージメント(Employee Engagement)は世界139カ国中132位。
トップ10どころか、ワースト10にランクインしてしまっているという不名誉な状態です。
(この辺りは拙稿↓に書きましたのでご興味あればご覧ください。)
で、日本の社員エンゲージメントを高めるためにどうすれば良いか?というと、
- Pay for TimeではなくPay for Valueな人事評価体系
- フレックスタイムやリモートワーク、副業解禁など柔軟な働き方
- 育児・介護世代やLGBT、国籍の異なる社員など、多様なバックグラウンドを持った社員の活躍(ダイバーシティ推進)
- 外部人材の活用をはじめとした人材のオープンイノベーション
などなど、抜本的な人事変革が必要だと思っています。
ところが。
実際に変革を推進する側の人事組織が、以下のようなバットサイクルに陥っていることをしばしば感じます。
・雑務に追われて忙しい日々
↓
・目の前の作業をこなすのに精一杯
↓
・面倒な変化や変革を後回しに
(以降無限ループ)
図にするとこんな感じ。
そう、変化とか変革って耳障りは良いけど、実際に変革を推進するのってめちゃ面倒なんですよね。余白がないとできない。
にもかかわらず、未だに人事は雑務に追われる日々で、作業をこなすことでいっぱいいっぱいになってしまい、無意識のうちに「重要だが緊急ではない変革系タスク」を後回しにしてしまっています。
そんなことを繰り返し続けてきた結果、「50年以上前の型式の燃費の悪いスポーツカー」に乗り続けてしまっているのが、今の日本企業の実態でしょう。
日本の人事部にこそ、テクノロジーが必要だ。
そうした状況に終止符を打つには、日本の人事部にどんどんとテクノロジーをインストールしていき、人がやらなくても良い仕事、もしくは人がやるより機械がやったほうが効率的な仕事はガンガンテクノロジーにアウトソーシングして、人は「人にしかできない仕事」か「人がやった方が効果的な仕事」に集中すべきです。
僕なりの「仕事にまつわる人とテクノロジーのあるべき関係性」についての理解は以下の通りです。
①人もITも得意なこと
②人がやった方がITよりも効果的なこと
③人がやるよりITの方が効率的なこと
④人もITもニガテなこと
このうち③はITに任せ、人は②にフォーカスをするべきです。
④については、ノンコア業務であれば原則は外部の人や組織にアウトソーシング。
そして①については、人withITで、ITを活用しながら人がサービス提供を行うコラボレーション型。イメージ的には、タクシー運転手とカーナビの関係性のイメージです。
これを徹底できると、組織が強くなります。
ところが、今の日本企業はテクノロジーの導入が圧倒的に遅れていて、それが人事制度や人事組織の変革を阻害しています。
「人事組織におけるテクノロジーの導入が遅れているがために人事組織の作業負担が重く、より一層テクノロジーの導入が進まない」というトートロジーが起こっているので、さてどこからはじめたものか、と思うわけですが、今は政府が「働き方改革」に本腰を入れはじめていますし、経産省がHRテクノロジーに関するコンテスト「HR-Solution Contest」を開催するなど、「HRテクノロジー不毛の時代」がいよいよ夜明けを迎えつつあります。
日本の大企業・中小企業・ベンチャー・スタートアップ企業のすべてでHRテクノロジーの導入が進めば、間違いなくより企業内・業界内で建設的な働き方改革の議論が進み、日本の働き方はメジャーアップデートができるはず。
そうした確信を持ちつつある中、僕自身が「HRテクノロジーについてもっと勉強せねば」という思いを強めたのです。
世界最先端のHRテクノロジーについて学びたいならどこだろう?と考えた時に真っ先に思い浮かんだのが、毎年ラスベガスやパリで開催されているHR Technology Conferenceでした。
日本ではやっとここ数年認知されてきた「HR Technology」ですが、なんと本番HR Technology Conferenceは今年2017年で20回目(!)を迎える、世界で最も歴史あるHRテクノロジーに関する祭典なのです。
個人では初となるクラウドファンディングを実施。
思い立ったが吉日、HR Technology Conferenceへの参戦を宣言。
当然英語なんてできるはずもないですし、勝手もわからないので、高校生時代からの腐れ縁で、東大院→MITメディアラボ客員研究員を経て米国スタートアップのCTOを務めたのち、日本帰国後は自分で会社を経営している 藤井克也と、僕にHRビジネスを叩き込んでくれた恩師にして、リファラル採用支援ツールGLOVERをともに立ち上げた 中山好彦さんの3人で参戦することにしました。
・・・ところが。
「カンファレンスのチケット代・往復の航空券代・宿泊代から現地での食費に至るまで、あらゆる諸費用トータル100万円以上を全額自腹で払わないといけない」という最大の関門があることに気づきました。
当然、独立一年目で従業員数1名の超零細企業にそんな大金をポーンと出せるはずもなく、改めて、会社のお金でいかせてもらえる会社員っていいなあ(白目)と黄昏そうになったのですが、「いまこのタイミングで行かないと一生後悔する」と直観で思ったので、行くことにしました。
「ひゃ、ひゃくまんえん・・・(ゴクリ)」と溜飲を下げたわけですが、一方で、HR Technologyに対する関心が日本国内でも高まっている中、資金的な制約や、時間的な制約があるために、行きたくても行けない方も相当数いらっしゃるのではないか?と思ったのです。
そこで!!!
・HR Technology Conferenceに行くと決めたは良いが資金が足りないぼくら
・物理的には行けないがHR Tech Conferenceのコンテンツを知りたい方々
の利害が一致するのではないか?!と思い、クラウドファンディングの企画を立ち上げました。
*本来はMakuakeでやろうと思っていたのですが、審査から公開まで最短でも1週間かかると言われて絶望して急遽AnyPayでチャレンジしました。
リターンの内容は以下。
・プレ期間(〜10月9日)は、注目プロダクト・ソリューション・セッションについて、独自の切り口からFacebookグループ内でご紹介します。
・カンファレンスの開催期間中は、随時写真や動画、ライブ配信、テキストなど様々な方法で実況中継を行います。
※RICHO THETA Ⅴを用いた4K画質の360度動画(VRで視聴可能)も配信します。
・デイリーで「今日のピックアップ」という形で簡易レポートを配信します。
・開催終了後も、HR Tech Conferenceで話題になったトレンドやトピック、プロダクトを中心に定期的に情報配信を無期限で行います。
・11月1日の夜19時〜22時にて東京・渋谷にてHR Tech Conferenceの報告会を行います。※詳細はFacebookグループにて広報します。
ざっとこんな感じです。
これまで、10件以上のクラウドファンディングをアドバイザーとして支援してきましたが、僕個人としてクラウドファンディングを実行するのははじめて。
支援してくださった方には上記の通り「HR Technology Conference LIVE!」という限定コミュニティに招待させていただいた上で、11月1日に渋谷で開催予定の「HR Technology Conference報告会」に無料招待いたします。
IT/Web業界でよくやってる「Google I/O報告会」「SXSW報告会」のHRテック版、というイメージですね。
上記の「個人向けプラン」に加えて、法人向けのプランも用意しています。
【ブロンズスポンサー】
※シルバー/ゴールド/プラチナスポンサーも別途ご用意しています。
大変ありがたいことに、クラウドファンディングの開始をFacebookで告知するやいなや、瞬く間にたくさんの方が支援くださり、先着20名限定の50%offチケットは1時間で売り切れました…!
個人向けプラン&法人向けブロンズプランと合わせてトータルで565,000円もの大金を支援いただきました。
Anypayの他にも、Anypayを介さない形で、メディアスポンサー・企業スポンサーという形で数社支援くださり、トータル100万円を超える資金を集めることができました。
*現在もクラウドファンディングは実施中ですので、個人として、スポンサーとしてご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
これもひとえに「HRテクノロジーに興味関心があるので知りたい」というリターンそのものへの期待はもちろんのこと「西村自身のチャレンジを応援したい」という想いをカタチにしてくださったものだと理解しています。
支援くださった方には、Facebookグループを通じて、そのほかの方にはメディアスポンサーであるUnleashを通じて、世界最先端のHRテクノロジーの祭典の現場から学んだこと、気づいたことを発信していきますので、乞うご期待ください。
「ガンガンいこうぜ」モードで行きます!と言いたいところですが、銃撃事件があった直後のため、「いのちをだいじに」モードで、身の安全を第一に行ってきたいと思います。
それでは、16:20羽田発の飛行機で行ってきます。HR Technology Conferenceに参加される方は現地でお会いしましょう!
ではでは。